元仮面女子・窪田美沙のアイドル時代「一つひとつを丁寧に」女優への挑戦にかける思い

2023.03.23 08:57

●女優は誰かの人生の糧になれる職業

窪田美沙/(c)IPPO

――アイドルを卒業して本格的に女優活動をはじめた窪田さん。そもそもどんなきっかけで女優になりたいと思ったのでしょうか?

窪田:小学生の頃に上戸彩さんが大好きで、上戸さんが出演するドラマをずっと真似していたんです。バレーボールのドラマが放映されたらバレーボールをはじめたり、テニスのドラマが放映されたらテニスをはじめたり(笑)、自然に「こういう人になりたいな」と思うようになりました。いまも憧れる女優さんはたくさんいますが、原点は上戸彩さんでした。

――上戸さん以外に、いま尊敬する方、こんな演技がしたいと思う女優はいますか?

窪田:えっと…とてもおこがましいのですが…安藤サクラさん、満島ひかりさんです。このおふたりの作品は数え切れないほど観ました。演技力はもちろん、綺麗と可愛いを兼ね備えていて、そんな多彩な魅力をもつ女優さんになりたいです。

――実際に活動をはじめて感じた「女優」という職業の魅力を教えてください。

窪田:言葉にしきれない“なにか”を伝えられて、誰かの人生の糧になれる仕事なのかなと思います。コロナ禍でエンタメは不要不急なのかという議論がなされましたが、「楽しい」という感情を生み出すのはとても重要で、それは心を豊かにしてくれるものだと思うんです。女優は「演じる」ことで観た人に色んな感情を伝え、寄り添ってあげられる大切な職業だなと感じました。

窪田美沙/(c)IPPO

――特にやり甲斐を感じる瞬間などはありますか?

窪田:舞台です! コロナ禍によって稽古をしても中止になることもあり、公演ができるのは当たり前ではないんだと気付かされました。それ以降、公演ができるたび、千秋楽を迎えられるたびに大きな喜びを感じています。またSNSなどを通じてお客さんの感想を聞いたときもやり甲斐を感じています。

――「演じる」ことに一生懸命取り組んでいる窪田さん。いま課題に感じている事や、もっと頑張りたいことはありますか?

窪田:これまではアイドルの私をきっかけに好きになってくれたファンの方多かったのですが、「女優・窪田美沙」を見てファンになってくれる方をもっと増やせるように頑張らなければいけないな、と思っています。

窪田:また技術的なところだと、役に合わせた雰囲気を出していきたいです。声や動き、ビジュアルなど、可愛らしいイメージだけではなく、さまざまな役柄が演じられるように勉強しています。ありがたいことにいまたくさん舞台に出させていただいて、経験を積ませていただいているので、舞台のたびに吸収して表現して、インプットとアウトプットを繰り返しています。

窪田美沙/(c)IPPO

――勉強熱心ですね! 今まで出演して印象に残っている舞台はありますか?

窪田:全部なのですが、自分がひとつグッと成長できたなと感じたのは、殺陣(たて)をやったときです。今までやったことがなかったので一番苦戦しました。しかもいきなり二刀流で、何度練習してもできない自分が悔しくて、泣きました。持ち前の負けん気で練習をし続けて、できるようになった時は自分が演技者として1ランク上がったような気がしました。できないことを少しでもできるように練習するのが大事だと分かったのも財産のひとつです。

――今後どんな作品に出演したいですか? また挑戦してみたい役などありますか?


窪田:家族ものですかね。家族の話が一番好きですぐ泣いちゃうんです。自分が観たときのあたたかい感情をお客さんにも伝えたい。将来的には映像の仕事にも挑戦したいです。役でいうと、悪役をやってみたい。これまでやったことがないので真逆のイメージにあえて挑戦することで演技の幅を広げたいです。

●人気動画クリエイターとしても活躍

窪田美沙/(c)IPPO

――Tiktok 36万フォロワーを達成された窪田さん。多くのフォロワーを獲得した理由はなんだと思いますか?

窪田:流行ってる音源をそのまま真似するのではなく、オリジナル要素を入れるのにこだわっています。たとえばあえてNGを出したり(笑)。アイデアを出すためには、とにかくTiktokを見てインプットしています。まだ日本では流行ってない曲や撮影方法のヒントを探して、気付けば一日経っていることも…(笑)。

――Tシャツ早脱ぎ選手など、発信された動画がムーブメントを起こしていますが、動画内容はどんな時に思い浮かびますか?

窪田:お風呂の中や寝る前など、リラックスタイムに思い浮かぶことが多いですね、深く考え込まないときの方がアイデアが浮かんできます。

窪田:Tシャツ早脱ぎ選手は、複数の奇跡が重なって多くの方に見ていただける投稿になりました。動画の最初は後ろにあった髪が脱いだ瞬間バサッと現れてロングになり、意図せずマジック要素も兼ね備えた内容に。「狙わない方がバズる」、それが私のTiktokのコツになりました!

――今後、SNSではどんな投稿をしていきたいですか?目標などありますか?

窪田:あくまで本業は女優ですが、ファンの方と交流を深めたり、新たな出会いが生まれる場所として大切にしているツールのひとつです。気軽に発信できるSNSの特性を生かして、柔軟な発想で色々な挑戦をしていきたいですね。目標はTiktokのフォロワー100万人!…のためにまずは50万人。普段は海外の投稿を参考にすることが多いのですが、逆に海外でムーブメントをつくれるようになりたいです。

――最後に、窪田さんのように今頑張っている人に向けて、メッセージをお願いします!

窪田:まず、年齢は関係ないと思います。私は20代後半でアイドルを卒業して女優になりました。年齢に対してこわがらずに挑戦してみて欲しいなと思います! 今は自分で発信できる世界なので、この時代に生きていることを活かして、思う存分楽しんでいただきたいです!

●現在出演中の舞台 「ラストアンコール死者の夜明け」

窪田さんは、開催中の舞台「ラストアンコール死者の夜明け」に出演中。この世を彷徨う霊を救うため暗躍する死神・海(KOSHIN/BUGVEL)と、不本意ながらも海を手伝う探偵・大牙(MINATO/BUGVEL)の二人が織りなすバディストーリーとなっている。
窪田さんは、三谷智子役で出演。
2023年3月23日(木)~4月2日(日)全14公演を「銀座8丁目博品館劇場」にて開催中。

ぜひチェックして欲しい。

https://lastencore-stage.com/

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