モデル・高千真穂の異業種への挑戦!看護師時代に支えられた親の教え、モデルへの挑戦について聞いた

2023.03.24 10:16
高千真穂/(c)IPPO

「挑戦しつづける人を応援したい!」WEBメディア・IPPOはこんな気持ちから生まれました。
そんな、「挑戦しつづける人」をもっとピックアップしたインタビュー企画が誕生!

著名人の過去や、人生観、価値観、これから目指すこと、現在の活動にフォーカスして取材を行い、読者の人生の悩みや不安のヒントになるような人物像に迫るインタビュー連載をおこなっていきます!

今回は、モデルとして活躍する、高千真穂さんが登場してくれました!
一度は看護師として就職したものの、モデルに転身しキャリアを構築。2023年1月には、自身が手がけるブランド「öcha」を立ち上げるなど、まさに「挑戦しつづける人」。

そんな高千さんに、看護師からモデルを目指したきっかけや、ファッションに関してなど、さまざまなお話を語っていただきました!

●「ひとつのことを極める」親の教えがすべての軸に

高千真穂/(c)IPPO

――看護師を目指したきっかけは?

高千さん(以下敬称略):小学校2年生〜中学校3年生まで空手を習っていて、本当は小学校卒業とともにやめたかったけれど、「ひとつのことを極めて欲しい」という教育方針から小学校6年生で黒帯を獲得し、その後もしばらく続けました。自分が納得できるところまで空手をやり切ったと思えた中3の夏、偶然テレビで見た甲子園をきっかけに、高校生では野球部のマネージャーになりました。選手たちの体調管理などをするうちに、もっと深いところまでケアしたい、これを仕事にしたい、と思ったのをきっかけに看護師を目指すようになりました。

――看護師になってどんな苦労がありましたか?

高千:まず、看護師になるまでがとても大変でした。とくに大学3年生の看護実習は人生で最も辛かった。国立大学だったので大学病院で実習をしたのですが、睡眠時間も短い中での激務を経験し、看護師になったらもっと大変な日々が待っているのでは…と不安を抱えながら国家試験に合格し、東京の国立病院に入職しました。

高千:看護師は同時進行で色々な患者さんを見なければいけないけれど、親の教えでもあった「ひとつのことを極める」性格がここではよくない方に出てしまい、一つひとつ丁寧にやってしまって要領よくこなすことができませんでした。

高千真穂/(c)IPPO

――どれほど壮絶な日々だったか伝わってきます…。激務ながらも3年間続けられた理由は何ですか?

高千:私の配属は小児科だったのですが、子どもたちがいたから頑張れました。最初の1年は毎日のように泣いていて、もういやだ、やめたいという気持ちでしたが、職場に行くと子どもたちが名前を呼んで駆け寄ってくれるのが唯一の救いでした。受け持った患者さんが亡くなったとき、その子のご両親にたくさん感謝の言葉を言われた時は「頑張ってよかったな」と思いました。

――丁寧な仕事ぶりや一人ひとりに向き合う姿勢が、子どもたちにも伝わっていたのですね…。

●私にとって「モデル」は、新たな自分に出会える仕事

高千真穂/(c)IPPO

――3年後、モデルへ転身することになった理由やきっかけを教えてください。

高千:小学生の頃、母の勧めでキッズモデルになろうかという案があったのですが、田舎に住みながら活動するのは無理だろうと断念しました。その後、高校生のときに映画『パラダイス・キス』を観て、平凡な高校生がトップモデルになる物語に憧れ、夢を夢で終わらせるのはもったいない、挑戦してみたいと思いました。大学生のときにスカウトで隣県のモデル事務所に所属したけれど、実習や試験勉強などで活動できず、結局やめてしまいました。

高千:しかしその後、東京で看護師の仕事をしながら、休日にサロンモデルや作品撮りをはじめたのをきっかけに、モデルへの夢が再燃。親からの反対もありましたが、自分はこれを挑戦してみないといずれ後悔するだろう、一回やってみてダメならやめればいい、という想いのもと説得を続け、憧れていたモデル活動を本格的にスタートすることになりました。

――実際に活動をはじめて感じた「モデル」という職業の魅力を教えてください。

高千:普通に生活していては得られない経験ができることだと思います。普段自分では選ばないファッションが着れるので、新たな自分に出合える面白さもありますし、メイクもプロの方に実際にやってもらうと毎回発見があります。また看護師で多忙な日々を過ごしていたこともあり、好きだったファッションや美容に専念できるのも大きな魅力です。

高千真穂/(c)IPPO

――ファッションやメイク以外にも発見はありましたか?

高千:自分がモデルとして撮られることで、撮る側の求めるものが分かるようになりました。カメラをはじめるきっかけにもなり、今ではカメラを持って出掛けるのが何よりも楽しいんです。撮られる側と撮る側、両方やるからこそできる画づくりを追求していきたいです。

――高千さんにとってはとくに魅力の多い職業だったのですね。しかし1枚でキメなくてはいけないプレッシャーもあったりするのでは?

高千:それは意外とないんですよね。緊張することがあまりないので、向いているのかなと思っています。恐らく空手で精神が鍛えられていたお陰だと思います。

●ファッションへのこだわりは

高千真穂/(c)IPPO

――これまでのファッション遍歴を教えてください。

高千:母親がファッション好きで、小学生の頃は毎週のようにショッピングモールに連れられていました。私が選んだ服は買ってもらえなかったけれど、頭の中でこれとこれの組み合わせが合いそう、など考えながらお店をまわっていました。

高千:系統でいうと、小学生のときはナルミヤインターナショナルのブランドを中心に着ていて、中学生のときはギャル系やサーフ系などを着るようになり、洋服に合わせてメイクもはじめました。高校生になると野球部のマネージャーで忙しく日焼けもしておしゃれに気が回らなくなってしまったのですが、大学生で再びファッション熱が再燃し、「ムルーア」やモノトーン系も好むように。アパレルショップでもアルバイトをはじめ、古着などさまざまな系統に興味をもちはじめました。

高千:社会人になると「TODAYFUL」にハマり、髪色をオレンジヘアにしたのをきっかけにカラーアイテムを中心にした現在のスタイルが確立されました。

――ファッションで意識しているポイントがあれば教えてください。

高千:基本的に感覚で選ぶことが多いです。理論立ててしまうと不自由になってしまうので、その時の気分で自然に決めていきます。好きな色がオレンジと青なので、よく取り入れていますね。こだわっているのは、昨日とは違うアイテムを選ぶことと、ボトムスから逆算的にコーディネートを組んでいくこと。

高千真穂/(c)IPPO

――そんな高千さんの本日のコーディネートを紹介してください!

高千:自分のブランド「öcha(オーチャ)」のワンピースを基準に、黒色が重たくならないようにバランスを見て、春らしい透け感のある水色ニットを合わせました。靴はブーツにしようかとも思ったのですが、重くなってしまうのでカジュアルにオレンジのスニーカーに。私の好きな青とオレンジの組み合わせが入った、大人らしさのあるカラーコーディネートです。

――最近お気に入りのファッションアイテム、美容アイテムは?

高千:「ミューラル」の刺繍が可愛らしいバケットハットは、展示会でゲットしたばかりのアイテム。この春たくさん被りたいです! 美容アイテムは美顔器を愛用しています。「セルキュア」はずっと使っていて顔の筋肉をほぐしてくれます。「電気バリブラシ」は最近手に入れて肌荒れが改善しました。お肌には睡眠もとても大事だと看護師時代に実感したので、しっかり睡眠をとることも意識しています。

――いま挑戦したいことはありますか?

高千:モデルをはじめて3年ほど経ちますが、やりたいことが少しずつ変わってきていて、最初は「パラダイス・キス」のようなランウェイのモデルに憧れていたけれど、経験値を重ねるうちに私が目指すのはそちらではないと行き着きました。身長など外見的な問題もありますが、ランウェイを歩くより自分の素を出していく方が自分に合っているなと気付きました。その方向性で目指す先は、ショーよりもCMや映像作品かなと思います。動きも入れた自然な表現力を増やすことに挑戦したいです。

●私の中にある「遊び心」を表現しています

高千真穂/(c)IPPO

――ご自身のブランド「öcha」を立ち上げた背景は?

高千:ファッションに興味をもちはじめたときから、自分のブランドというのは遠い夢のひとつでした。ある日、地元の友人を通じてアパレル会社の方と出会い、お声掛けいただいたのが立ち上げのきっかけです。

――「öcha」という名前の由来は?

高千:ブランドコンセプトは「高千真穂が好きなものをいっぱい詰め込む」。私が好きなものは、色を楽しむこと、遊び心あるファッションでポジティブな気持ちになることなので、それらををうまく表現できる名前がないかなと、いくつも候補を出しました。しかしどれもピンとこず頭を抱えていると、マネージャーさんから「感覚派なのに、ミーティングや多くの候補の中から考えるのは、真穂っぽくないよね」と言われました。

高千:そして「好きな飲み物は?」と聞かれ「これです!」と答えたのが手元にあったお茶でした。それがはじめてピンときたんです。ただの「ocha」だと味気ない、遊び心や個性を表そうと「o」にドイツ語のウムラウトを付けて「ö」にしました。

――コンセプトから名前の決め方まで、インスピレーションを大事にする高千さんらしさが詰まっていますね! 「öcha」で展開されるアイテムの特徴はありますか?

高千:2023年1月にオープン、はじめてアイテムを出したのですが、絞り具合でシルエットを変えられるワンピースや袖部分が取れて長袖とノースリーブの2WAYで楽しめるブラウスなど、1つのアイテムで色んな着方ができるのを特徴としています。「ファッションで遊ぶ楽しみ」を感じていただけるのではないかと思います。

高千真穂/(c)IPPO

――「öcha」の今後の夢は?

高千:もっと認知度を高めたいのはもちろん、アイテムを増やしていきたいです。そしてただおしゃれだけではない、“おもしろいブランド”だと思っていただけるようなブランドに育てていきたいです。

――最後に高千さんのように今頑張っている人に向けて、メッセージをお願いします!


高千:心のどこかに本当にやりたいことを抱えながらも二の足を踏んでいる人は、やってみないと分からない世界もあると思うので、一回やってみることが大事なんじゃないかなと思います。

高千:一歩踏み出せない不安の種は、本気で向き合いさえすれば意外と解決できたりする。迷っている人はぜひ挑戦してみてほしいです!

●高千さんが手掛ける「öcha」

”öcha(オーチャ)”
着こなしは自由に、自分らしく

カラー物でハッピーに!
Direction☞ @__maaho__

SUMMER ITEMをSPOT展開予定。
AW ITEM現在企画中。

https://ocha-maho.stores.jp/

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